🍇給食カード
ぶどうぐみでは、先週より「給食カード」を導入しました。
ぶどうぐみの給食は、無理して食べなくてもいいことと、ずっとお話してきました。
1学期はまずは幼稚園に毎日楽しく通うことを大切にし、給食が原因で幼稚園に行くのがイヤだな、
という気持ちがないように、「苦手なものがあれば残してもいいよ」と子どもたちには伝えてきました。
その中でも、「今日は一口だけ頑張ってみよう!」「少なくするから食べられるかな?」など、個々に食べら
れる量を調整し、少しずつ食べられるものが増えるように、また間食できるように取り組んできました。
2学期になり、1学期よりも食べられるものが増えて来た子どもたち。
「今日、給食ピカピカになったら、シール貼ろうか」と誘ってみると、子どもたちは張り切って給食を食べ、
完食する子が多くいました。
そのため、先週より「給食カード」を用意し、完食したらその日にシールを貼ることにしました。
まずは配膳の段階で、「これは少なめにして」「これ大好きだから大盛りで!」
「にんじん苦手だから1個にして」などの要望を聞き、盛り付けます。
このような感じで、個々で量の差はありますが、これが「自分で選んだ量」です。
(少ないと感じられるかもしれませんが、苦手な子はこれでも4、50分かかります)
いただきますをすると、各々好きなものから食べ始めますが、どんなに少量にしても苦手なものには
時間のかかる子もいます。
しかし、シール効果なのか・・・。
野菜が苦手でいつもなら提案にも乗らず残していた子に、
「お野菜、お肉に混ぜ込んでみたら?」と提案したところ、うまく味がまざったようで、
「お肉の味しかしない!なんでもっと早く気づかなかったん?」とあっという間にお肉と野菜を食べていて、
苦手なものでも、好きなものと一緒にすると食べられるという大発見をしました。
同じく、野菜が苦手な子も、「ナス食べてみたんだけど、なんも味しないんだね、食べられる」と言って、
(聞いてみたところ家でも園でもナスは初めて食べたそうで、驚きでした。)
その後お家でもナス料理を作って食べたそうで、さらに驚きです!ちなみに人生初ナスは、ぶどう組が畑で育
てたものです!
そのほかにも自ら苦手なものに挑戦する子が続出しており、驚いています。
もちろん、苦手なものは残しても良い方針は変わっていません。
無理をせず、「今日の給食おいしかったな」と思って帰ってもらいたいと思っています。
それでも前向きに食に向かい、完食した喜びも味わい、さらには「おいしい」と思えるものが
増えてくれたらいいなと願っています。
保護者の皆さまからも「シール効果すごい!」「完食するなんてびっくり」と喜びの声をたくさんいただき
嬉しいです。
期間は定めていませんが、しばらく給食カードを続けていこうと思います。
ぜひ、お家でもご覧になって、お話を聞いてみてください。