こどもからの贈り物

フレーベルという教育家の言葉に「子どもの贈り物はたとえそれがどんなにつまらないものであっても、決して等閑視されるべきではありません」という内容が残されています。

日々、子どもと接していると、子どもの純粋さに驚きます。

その子どもの純粋さは、時に人を喜ばそうとする方向に向いていることが多いです。

子どもたちは、大人に向かって何か贈り物をしようと常に考えています。

ねぇねぇ、こんなものができたよ」と折り紙や粘土で贈り物を作ってくれます。

時には、いろんなごっこ遊びで目には見えない贈り物をおくってくれます。

そういった子どもたちの贈り物に私たち大人は、どれだけ気づいているでしょうか。

あぁ、またうちの子は、つまらないものを作ってるわ」と思って、「もう、そんなの作らないでいいから」と冷たいあしらいをした経験は、ないでしょうか。

あるいは、「こんなのできたよ〜、見てみて!」といっている子どもを前にスマホに集中して、子どもの贈り物に気づいていない大人になっていないでしょうか。

子どもは小さい存在です。なおざりにされ、注意を払われないことが多々起こっているのです。

けれども、私たちはそんな子どもたちの贈り物を心から受け取ることを大切にしたいと思っています。

どんなつまらないと大人が思うものでも、子どもたちはいつも純粋で思いを込めて発信しています。

これは大人が子どもに向き合うということで、子どもが成長すると同時に大人もまた子どもに育てられていくということを意味しているのではないかと思います。

子どもからたくさんおくられてくる贈り物を受け取る聖光幼稚園でありますように。