🌥能楽体験
京都市芸術文化協会主催の、「文化芸術授業(ようこそアーティスト)」が行われました。
この事業では、京都で育まれているさまざまな文化芸術を紹介するために芸術家の先生が来て教えてくださいます。
聖光幼稚園では、能楽(シテ方)の講演をしていただきました。
能楽師の先生が3名来てくださり、実際演じている映像を少しだけ見せてもらうところからスタートしました。
扇を使った舞を踊られた時には、その声の大きさと初めて聞く歌い方、動きに釘付けの子どもたち。
実際に子ども用の扇を持ち、舞い方を教えてもらい、実践しました。
その後、能面や扇、衣などの小物を見せながらご説明いただきました。
扇などに、朱色が入っているのは若い女性の印、歳を重ねていくと紺色になっていくそうです。
能面は平安時代の女の人の顔。これは孫次郎というそうです。
傾き方によって、泣いて見えたり笑って見えたり。
般若の面が出た時には「きゃ〜!」と驚きの声が。
実際に、髪の毛をつけ、お面をかぶるまでの様子を実演していただきましたが、二人掛かりで、柘植の櫛を使い、丁寧に髪を編んでいくと、能面に書かれた髪の毛の位置や生え際とぴったり一致し、驚きました。
最後に、天女に羽衣を返すシーンを見せていただき、子どもたちも挑戦!
「いや疑ひは人間にあり、天に偽りなきものを」という天女のセリフを練習。
普段喋る口調や声のトーンとは違って、独特のものでした。
この場面を講師の先生と一緒に実演したい人、と聞かれると、緊張と照れも相まり、シーン・・・。
そんな中、勇気を持って手を上げてくれた3人が、演じてくれました。
上手にセリフも言うことができ、とてもかっこよかったです!
普段なかなか触れることのできない能楽の世界に触れ、良い体験ができました。