新園舎完成にあたって(2013年1月)
長い間皆さん特に子どもたちに辛抱をしていただきながら新しい園舎の完成を待ち望んでいましたが、ようやくその完成の時が近づいてきました。園を運営しながらの改築というのはとても神経を使うことですが、工事関係者はもちろんのこと、皆様方のお支え、ご協力もいただいてなんとかその目的を達することができそうです。本当に感謝申し上げます。
82年前に、一人のアメリカ人宣教師が蒔いた種が、多くの人々の支えによって実を結び、またそれが地に落ちて新たな実を結んでいくのです。
八木重吉という方の詩に
いのりの種子は 天にまかれ、
さかしまにはえて 地にいたりてしげり
しげりしげりて よき実をむすび
また種となりて 天にかえりゆくなり
というものがあります。
長い聖光幼稚園のあゆみの中で、私たちが、こうした神さまに端を発した祈りの循環の中で、鍛えられ、導かれ、育てられてきていることを想います。その祈りは単にクリスチャンだけが祈っているものではなくて、子どもも、保護者も地域の方々も含めた多くの方々の願いが束ねられたものなのだと思います。
先日、創立者スカイルス先生に直接教えを受けられた卒園生のI.N.さんの手によるスカイルス先生と子どもたちの銅像ができました。(3月2日除幕予定。)創立者を記念するという意味だけでなく、この八木重吉の詩にあるような、祈りの循環、多くの人々の束ねられた祈りの循環がいつも憶えられるものであってほしいと願っています。