夏の研修

夏休みは、保育者にとって学びの時です。

聖光幼稚園の職員もこの夏にたくさん勉強しながら、2学期に備え準備をします。

夏休みは、ただただリフレッシュするだけでなく、保育者として1学期を振り返ると同時に新しい学期への大切な時間なのです。

園長も夏休みの子どもたちの安全と健康を祈りながら、研修に参加しました。

聖光幼稚園の属する日本聖公会は、300の教会と140ほどの施設を有します。

特に保育機関を統合する組織として、日本聖公会保育連盟という集まりがあり、現在福岡で研修中です。

今年は、北海道から沖縄までの保育者が200名ほど集まりました。

IMG_7049

テーマは「見えないものに目を注ぐ」です。

私たちの日常は、どうしても可視的な部分を重要視する傾向にあるかもしれません。

けれども、実は不可視的なものが重要であったりします。

人の心や感情というものもそうでしょうし、究極的には神的な大いなる存在もそうなのです。

保育に携わる者としては、やはり見ることのできない子どもの心をいかにして育てるかということは、いつも気にかけ、考え、悩んでいるところです。それらの悩みを同じ組織の仲間と分かち合う機会を毎年持っています。

保育者にとって大切なことは、目に見えないものに目を注ぐこと。決して成果として目に見えない、鍛錬を要する事柄ですが、子どもたちが主役で中心の幼稚園にとって、保育者の専門性を高めること、保育に携わる重要性を感じるひと時となりました。

IMG_7055

ある子どもの園での生活を取り上げ、保育者がどのように接すればいいのか、10人一組のチームで考えます。

さまざまな意見が交わされます。それらを吸収していく柔軟性と寛容さが保育者に求められます。

なぜなら、保育には答えがないからです。その子どもに合った保育のあり方を瞬時に見抜き対応できる力が保育者に求められると言えばいいでしょうか。これは経験値と発達に関する知識を重ね合わせることでできる業なのだろうと思いながら、同僚の先生方にたくさんのことを教えていただきました。

聖光幼稚園の職員一同、夏休みの間に共に学び、考え、悩むことで2学期を笑顔で迎えられるように準備しますね!