研修ウィーク

1学期を無事に終えることができました。

ホッとしたいところではありますが、

1学期の振り返りをしたり、子どもの発達に関する学びを深めたり、人権教育としての「性の健康教育」について学びの多い学期末を過ごしています。

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家庭保育協力日には、キンダーカウンセラーの若林彩先生から今学期を振り返りつつ、私たち保育者の子どもへの関わり方に対する検討をする時を大切にしました。

そして本日は、「性の健康教育」についての研修を行いました。

「性の健康教育」に関する研修は、今回で事前講義も含めると6回目です。

コロナ禍のオンライン配信ということもあり、全ての保育者と一緒に参加することができました。

さて、「性教育」と書きますと、「え〜?、幼稚園の先生の研修が性教育?」と思われる方が、多いかもしれません。

けれども、幼児期のお子さんを持つ保護者の皆さんは、お子さんが性器を触っていて、注意するという場面に遭遇した経験はないでしょうか。

そして「恥ずかしいでしょ、やめなさい」、「汚いから、やめなさい」、「コラ、そんなとこさわりません!」、「何回言ったらわかるの〜」と声掛けをしてしまった経験は、ないでしょうか。

子どもが自らの性器を触るのには、何らかの理由があります。

私たちは日々、保育を行う観点から、このような状況にどのように対応するのかについて、考え学ぶ1学期を過ごしました。

私たちに教えてくださった京都府助産師会の渡邊先生は、「性器は、体の一部で大切なところ」、私たち大人も頭ではそれをわかっていますが、ついつい性はタブーなことで、どうやって教えたらいいのかわからない、やめさせようという思いが先行します。

そのやめさせようという大人の行動は、時に謝った情報を教えたり、怒ったり、無視してしまったりと、子どもに本当に大切な情報を教えず、否定し、批判し、時に自己肯定感を下げる形の言葉かけを行ってしまいます。

日本は、性教育においては後進国と言われるそうです。

それゆえに性暴力や性虐待が絶えません。また教育が乏しいために、それに気づかない子どもたちが多い国の一つなのです。

それは非常に悲しいことではないでしょうか。そして子どもの人権が脅かされているということではないでしょうか。

私たち保育者は、子どもたちの生命を守る、大切な子どもたちの体を守るために、保育の何気ない声掛け一つに変化をもたらし、

子どもたちに「性器は、体の一部で大切なところ」。「恥ずかしいところでも、汚らわしいところでもない」ということを伝え、

自己肯定感を高める保育を目指したいと考えています。

コロナ禍において、保護者の皆様にシェアする時が、いつ与えられるだろうかと思いながら、ひとまずブログでつらつらと書いています。

二学期には、オンライン講義などの方法を模索しながら、お子さま方の自己肯定感を高めるために、また子どもの体を大切にするため、育むためのご家庭との連携ができますようにと願っています。

私たちの講師を務めてくださった助産師の渡邊安衣子先生の情報を下記に紹介させていただきます。

どうぞ夏休みの間に、ご家庭でもご参考になさって、コロナ禍の家庭での生活に役立てていただければと思います。

渡邊亜衣子先生のホームページ

保育者の受けている研修情報

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